BC滞在(1)
2024/10/25
今日は登頂祈願のプジャの日。プジャは2018年のエベレストBCで経験済みですが、そのときはあくまでエベレスト登頂メンバーが主役で自分は傍観者の立場だったのに対し、今日は自分の登頂のための祈願です。
GH社のテント群の背後の高台に設けられた祭壇に飾り物が並べられ、昨夜のラマ僧と隣で太鼓を叩きながら介助するスタッフとが経典を唱和します。参列者はGH社のメンバーと我々AG隊(私・優斗)のほか、別ルートからGH社が催行するエクスペディションに参加している欧州人6人パーティーでした。
なるほど、昨夜の謎の調合はこういう形に姿を変えるのか。特にお椀の中に山盛りにされたツァンパ(ハダカムギの粉)の上に重ねられた由緒ありげな仏塔状の造形やその右の串団子状のものは、チベットの寺院で見られるバター彫刻の流れを汲むものに違いありません。
やがて例によって祭壇からいくつかの方向へタルチョが張り巡らされると、見た目にも華やかさが増してきました。
祭壇の足元には御加護を期待して登山靴やギア類が山積み。その向こうのタボチェもこの儀式を見守ってくれているようです。
どうか無事に登れますように。一昨日・昨日の高度順応を経て「これは一筋縄ではいかないぞ」と実感した私には、仏の御加護に素直にすがる気持ちが生まれていました。
1時間ほども続いたラマ僧の祈祷が終わり、その掛け声に合わせて全員が右手に握った米粒を3回に分けて宙に投げ上げてから、今度は左手に握ったツァンパを参列者同士お互いの頬にはたき付け合うと、一人一人にキャップ1杯のククリラムが振る舞われました。さらに希望する者にはビールやコーラが配られた後に、一人ずつラマ僧の前に帽子をとって進み出て合掌するとラマ僧から首にお守り代わりの赤い紐を結んでもらって、これでプジャは終了です。気になるお布施は、事前のAG社からの案内では4,000ルピーと言われていたのにその場では15米ドルでいいと言われましたが、これはラマ僧がこの日いくつかプジャを掛持ちするために我々のプジャが短縮バージョンだったためかもしれません。それでも1時間もみっちりお祈りをしていただいたので、十分に御利益がありそうです。
それにしてもお酒を飲んでからお守りをいただくという順番がなんだか不思議ですが、ともあれチェプルンで飲んで以来10日ぶりのお酒に少し気持ちよくなって記念撮影に臨みました。ただし、ここで気を許してお酒を飲みすぎてはいかんと自制心を働かせた私は、ビールの方はほんの二口三口飲んだだけで残りをアマ・ダブラムに捧げました。
プジャが終われば、あとはひたすらレストあるのみ。食べて、寝て、食べて、読書をして、また食べてとのんびり過ごしている間にも、ヘリコプターやゾッキョたちがひっきりなしに往来して物資や人を運んでいました。ご苦労さまです。
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この日、プジャが終わった後にいただいた朝昼晩の三食はこんな感じ。高度順応のC2往復の際にほとんど食べられなかったことで失ったカロリーの備蓄を、これで取り戻すことができたでしょうか?