プランプラ〜フレジェール
2022/07/27
昨日に引き続き、と言うより昨日以上の快晴。今日こそは「軽めのハイキング」にしなければと不退転の決意で選んだのは、プランプラからフレジェールまでの中腹ハイキング。コース名は「Grand Balcon Sud」です。このコースは初めてシャモニーを訪れた2014年にも歩いているのですが、そのときは曇りがちの空模様だったので、また違った雰囲気を味わえるかもしれないという期待を持ってのセレクトです。
昨日のこともあるのでテレキャビン駅でテレキャビンやリフトの稼働状況を確認したところ、今日は下りで使う予定のレ・プラ〜フレジェール間のテレキャビンも動いています。よしよし、そうでなくては。
プランプラから少し上がったところからはさかんにパラグライダーが離陸していました。ここを通るたびに2014年に見掛けた素っ頓狂なテイクオフを思い出して笑いがこみ上げてくるのですが、自分も高いところは決して得意な方ではないので、もし自分が飛び立つことになったら似たような悲鳴を上げるかもしれません。
ラック・コルヌへの道を分けて、今日の道は下り気味に前方へと進みます。
期待どおり、どこから見ても右手にはモン・ブランからエギュイ・ベルトまでの一直線の山並みが眺められます。かつてミディの展望台を起点にプランまで往復する途中で思わぬビバークを余儀なくされたことを懐かしく思い出しつつ、それでもやはり視線はドリュに向かいます。エギュイ・ベルトから右下へ下る尾根上の派生ピークにすぎないのに、その存在感はかつてセキネくんが生き物の様な存在感
と形容したとおり、威風堂々としています。
道は開けた斜面を横断し、一時的に崖に切られた際どい道を通過してボルダーが点在する広場を通過します。
ひときわ大きいボルダーの上に登って、ここでサンドイッチと水のランチ。
そして見飽きぬ展望。幸福な気分。
おや、あんなところに人が?……と言っても写真ではわかりにくいですが、フレジェールに2016年に開設されたヴィア・フェラータのルートで、尖った岩峰から左へとワイヤーによる橋が架けられて、そこをこわごわと人が渡っているのが遠目にも見て取れました。その様子を横目にさらに進んで、歩き始めから2時間半ほどでフレジェールに到着しました。標準コースタイムは2時間ですが、途中で写真や動画を撮ったりランチをとったりとのんびり歩いて、このコースの魅力を存分に味わった感じです。
振り返ると遠くブレヴァンやその下にあるプランプラが見通せて、歩いてきた距離を実感することができました。歩こうと思えばさらにラック・ブランまで足を伸ばしてもいいのですが「軽めのハイキング」がコンセプトなので今日はここまで。昨日乗れなかったテレキャビンに今日こそは乗って、楽ちんモードでレ・プラへと下りました。