ツェルマット III

2010/07/16-25

旅程寸描

▲マッターホルン。(2010/07/19撮影)

マッターホルン登頂は2000年にクライミングを始めたときからの目標だったのですが、2003年2004年の過去2回の挑戦はいずれも気象条件に恵まれず登頂を逃していました。それからしばらく間が空いてしまいましたが、気分が乗ってきた今年、いよいよ宿願を果たすべく4月にスイス行きの諸々の手配を開始しました。

ところでこういう場合、日本のことわざには相反する二つの言い回しがあります。

  • 三度目の正直(いいパターン)
  • 二度あることは三度ある(悪いパターン)

果たしてどちらを信じたらいいのかは結局は日頃の自分の行いにかかっていますが、出発前にホテルと交通手段の手配をしてもらった旅行代理店に足を運んで話を聞いたところ、ツェルマットでは6月にまとまった雪が降ったそうで異常気象と言われているそう。そういえば現地のアルピンセンターにメールでガイドの手配を依頼したときにもルートコンディションを確認したのですが、7月6日の時点では

At the moment we have very good weather, still snow on the Matterhorn but became better each day.

という返事でした(つまり、まだルートは開通していないという意味です)。ともあれ、旅の予定は7月16日から25日までの10日間。テスト山行は最も負荷が軽いリッフェルホルンにして、旅の前半でマッターホルンを登り、後半にスイス国内の最高峰であるドム(4,545m)にも挑戦するプランとしました。その結果、下記の日程表にあるようにマッターホルンの登頂には成功し、後半は天気が崩れたためにドムには行きませんでした。

念願の山頂から眺めた景色は最高でしたが、クライミングを初めて10年たったところで登ったマッターホルンは、もはや技術・体力両面でチャレンジングな目標ではなくなっていたという印象は拭えませんでした。だからと言ってマッターホルンに登れたことがうれしくないのではなく、むしろその山頂からの景観の中に次々に登りたい山が控えているいうことに今さらながら気付かされた山旅となりました。たかだかロープ1ピッチの範囲内で指先の保持力と関節の柔軟性を競うようなスポートクライミングではなく、純粋に美しく高い山の頂に立ちたいという本能の強さを自分の中に再確認させられ、そのことによってこれからの登山のスタイルが変わるかもしれない、そんな山行になったわけです。

行程表

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日程 行程
2010/07/16 直行便でチューリッヒへ。さらに列車を乗り継いでツェルマットへ。
17 クラインマッターホルンで高度順化。
18 リッフェルホルンで岩登りトレーニング。ゴルナーグラートからグリュンゼーを経てスネガへ下山。
19 ツェルマットからヘルンリ小屋へ移動。
20 マッターホルン登頂。その日のうちにツェルマットへ下山。
21 オーバーロートホルンへのハイキング。
22 フルク氷河のハイキング。
23 トリフトへのハイキング(途中まで)。
24-25 始発列車でチューリッヒへ。直行便で成田へ。

参考情報

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