カトマンズ〜ルクラ〜モンジョ
2025/11/03
△09:30 ルクラ → △11:45-12:50 昼食休憩(パクディンの手前のロッジ) → △16:20 モンジョ
4時45分にロビー集合。今日こそは飛んでほしい。


……と思いつつまだ暗い中を空港に向かいました。昨日のデンディさんの「100%宣言」が我々の心の拠り所です。


やれうれしや!予定時刻よりはずいぶん遅れましたが、無事にルクラ行きの飛行機に搭乗することができました。ただ、我々日本人4人とチェパはこの飛行機に乗れたものの、ソナムは別途ヘリコプターを手配することになってしまいました。

ルクラ行きの飛行機に乗るなら、左側の席に座るのが定石です。緑と茶色の山々の彼方に白銀の巨峰たちが横一線に並ぶさまは、何度見てもモチベーションをかき立てられます。
世界で最もアバンギャルドな空港=テンジン・ヒラリー空港へようこそ。離着陸のたびに乗客が手に汗を握る空港というのは、世界中を見渡してもなかなかないと思います。


どこまでも澄み切った冷たい空気、立体的な地形と彼方の高峰。やっと旅のスタートラインに立てたという気持ちです。

ルクラのゲートをくぐったところで待ってくれていたのは、山友アユミさんです。彼女は私より半月早くネパールに渡り、友人と共に10月27日にチョラツェ(6440m)に登頂した後、天候の推移を見ながら徐々に下界へと降りてきて昨日ルクラにやってきたところでした。おめでとう、アユミさん!日本に帰ったら祝杯を上げましょう。

我々はいったんおなじみのEverest Plazaに入り、ここでやはり半月ほど早くネパール入りして10月末の連日の雨を体験していたというT氏を仲間に加えました。彼もA氏・F氏と共にアイランド・ピーク登頂を目指しているので、この時点で主要メンバーはチェパ、アイランド・ピーク3人組(以下「島トリオ」)、ロブチェ・イーストを目指すOさん、私の6人となり、さらにチェパの親戚でサブガイドを勤めるペンバとポーターたちが先行するという構成になりました。


このメンバーの中では若いOさんとF氏がネパール初体験ですが、トレッキングルートを歩く外国人がまず覚えるべきことは次の2点です。
- 仏塔やマニ石などの宗教的モニュメントは左側を通る(不浄の左手側を遠ざけるため)。
- 道中では物流優先。ポーターたちや動物たち(ロバ、ゾッキョ、ヤクなど)には道を譲る。


天空から落ちてくる滝や清冽な水を湛える沐浴場といった見慣れた光景も、昨年に比べて1ヶ月近く時期が遅いためにどことなく寒々しい感じがします。もっともこれはこのときだけの話で、やがて奥地を歩くようになると、夜間の寒さとは打って変わった日中の暑さに悩まされることになるのですが。


この日の歩きはモンジョまでで、Thamseruk View Point Lodgeに泊まりました。夕食は定番のダルバートとしましたが、この旅の中ではダルバートの付け合わせの種類の多寡によってその場所の「奥地度」を測れることが徐々にわかってきます。なお、この日ソナムは結局カトマンズを飛び立つことができず、明日ルクラに飛んで、そこからナムチェバザールまで一気に歩いて我々に追いつくことになりました。