Rushライブ

2007/09/22 (2)

あらかじめ腹ごしらえをしておいてから18時15分にホテルのロビーに集合。皆、これからのライブに期待と緊張の面持ちです。現地ガイドO氏の引率で、ホテルから徒歩数分のAir Canada Centreへ移動しました。

Air Canada Centreはアイスホッケーやバスケットボールにも使われる多目的ホールで、トロントのUnion Stationのすぐ南にあります。建物の中に入って身体のでかいカナダ人たちが盛り上がっている中で開場を待っていると、早くもプログラム売りのおじさんが登場し、バナナの叩き売りのように威勢良くプログラムを売り始めました。一冊CA$20のそのプログラムを二冊ゲットし、19時の開場とともにGate1からぞろぞろと場内に入って脇目もふらずに向かったのはもちろんグッズ売場で、ここで30分余りも列に並ばされましたが、無事に黒と白のツアーTシャツ(各CA$30)を獲得。そこから通路をぐるりと回ってホール内に入り、係員に誘導してもらって自分の席につきました。

セクション108の五列目24番というこの席、ステージ下手(ギターのAlex Lifesonの側)へ45度の角度でかなり近く、ステージをわずかに見下ろす高さでアリーナよりむしろ観やすい場所です。さすが近ツリ、ほぼベストポジションと言っていいでしょう(と、他のツアー参加者も異口同音に席のよさを喜んでいました)。ステージ上では、アンプやドラムセットに黒いシートがかけられており、照明スタッフが鎖梯子をするすると登っていくところ。彼らはステージ左右のはるか頭上に吊り下げられている照明セット上のシートに陣取りましたが、その照明セット全体がゆらゆら揺れていてけっこう怖そうです。

定刻の20時を5分回ったところで場内が暗くなり、大歓声の中、ステージ後方のスクリーンに映像が映し出され始めました。最初は矢や蛇といった『Snakes and Arrows』をモチーフとするCGが次々に展開し、次の瞬間、うなされて目を覚ますAlexの姿。うーん、ひどい夢を見た、といった風情でぼやいていると、彼の横に起き上がってきたのは奥さんではなくて何故かドラマーのNeil Peartで、二人はお互いに気がついて思わず共に「うわー!」と大声を上げました。そして遠くから聞こえてきた赤ん坊の声に怯えた二人が見やる廊下の奥にホラー映画のノリでカメラが移動し、今度は何が出てくるんだ?と我々も固唾をのんでいると、新譜のオープニングナンバー「Far Cry」のイメージである雷鳴とおどろおどろしげなベビーカー。そしてまたしても悪夢から目覚めたのは、今度はベース・ヴォーカル・キーボードのGeddy Leeです。そのGeddyに、民族衣裳のようなものを着たもう一人のGeddyがドアを開けてステージへと誘ったところで、「Limelight」のイントロのギターリフが始まりました。

Limelight
言わずと知れた、『Moving Pictures』(1981年)の名曲の一つ。ヴォーカルラインは高音を抑えたものにアレンジされていますが、特徴的なギターリフだけでもう観客大興奮。ギターソロになると人工衛星のような照明セットが上から降りてきてさらに盛り上がります。
Alexは上下黒のすっきりした衣裳で決め、Neilは黒地にスネークサークル模様のTシャツ、Geddyはブルー地で両肩に白い線が入ったオンタリオTシャツです。遠目でよくわかりませんが、Alexの足元にはたくさんのバービー人形が立っていて、Alexに向かってそれぞれに何かのカードを掲げている模様。また後方のギターアンプの上にも恐竜などの各種フィギュアがところ狭しと並べられているようです。一方のGeddyもドラムセットの上手側、普通ならベースアンプが置かれるべき場所にヘンな機材を置くのが趣味(?)で、これまでのツアーでのそれは冷蔵庫だったりコインランドリーの洗濯機だったり自動販売機だったりしてきたのですが、今回はオレンジ色の光を放つ業務用チキンロースター三台。中ではもちろんチキンがあぶられながらゆっくり回っています。
Digital Man
『Signals』(1982年)からの意外な選曲。6/8のリズムの上でベースが忙しく動き回るイントロが楽しい曲ですが、会場の音響特性のせいかもしれませんが、バスドラとベースの音の分離が悪いみたい。ベースアンプの代わりにチキンロースターなんか置くからか?逆に、シンバル類やタムはきれいに鳴っています。
Entre Nous
『Permanent Waves』(1980年)から、これもおそらくライブではこのツアーで初めて演奏される曲。ポルタメントがかかったモノシンセ音はMoog Little Phatty。その下にあるキーボードは、ボタン配置や側面の特徴からみておそらくRoland Fantom-Xです。

この曲が終わったところでGeddyがこの日最初のMC「Thank you and hellow!」。自分たちのホームタウンであるトロントで演奏できてうれしい、みたいなスピーチに続いて『Hold Your Fire』(1987年)から「Mission」に移りました。

Mission
Geddyが楽曲中でシンセサイザーを最も多用した時期のこの曲も、インテンポになればしっかりロック。そして、Geddyのヴォーカルがひときわ朗々と響き渡ります。
Freewill
……といってもやはりファンのお目当てはこの『Permanent Waves』収録のアップテンポな名曲。ハイハットの4カウントからギターのイントロが始まると会場は怒号のような歓声に包まれ、中間部のインストパートではGeddyのJazz Bassもバキバキと存在感のある音を出して客席を煽ってきます。
tap
The Main Monkey Business
MCで新譜からの曲を演奏することがアナウンスされて、スタンドに固定されたアコースティック12弦ギターがAlexの前に設置され、インスト曲の「The Main Monkey Business」。ここで何故かコックの姿をした男がステージ上に登場し、チキンロースターの扉を開けてチキンに油を塗っている様子に客席は大ウケでしたが、そんなことにおかまいなしに演奏は進み、前半のスペイシーなパートから中間のぐんぐんドライブする場面に移ると、楽曲がもの凄いパワーで客席に迫ってきました。続くギターソロのバックで2拍4拍で叩かれているのはNeilの左手後ろのピッコロスネアで、これはちょっと珍しいかも。ピッコロスネアは『Roll the Bones』ツアーから組み込まれたもので、『Test For Echo』の「Virtuallity」や続く『Vapor Trails』のタイトル曲でその音が聴けますが、リリースされているライブ映像では『Rush In Rio』でのドラムソロと「Red Sector A」でおまけ的に使われているだけでほとんど出番のないアイテムだったものです。
The Larger Bowl
引き続き『Snakes and Arrows』からの、アコースティックギターを活かした曲。途中からディストーションギターの演奏になりますが、ハードでありながら優しく、ちょっと厭世的な歌詞を歌うGeddyとAlexのコーラスとギターソロが切ない感じで、胸を締め付けられます。
Secret Touch
前作『Vapor Trails』(2002年)から、NeilのリムショットとGeddyのコード弾きの上にAlexが低音部でのリフを重ねるイントロで始まるこの曲。一転してハードな演奏に移るとカクテルカラーの照明が乱舞し、中間のディストーションパートではストロボライトも点滅します。レギュラーグリップで気持ち良さそうにスネアを叩いていたNeilでしたが、曲の最後の音を出し終えた直後にどういうわけかGeddyがNeilを睨みつけ、はっ、しまった!と手を口にあてたNeilにGeddyが迫るコミカルな演技がスクリーンに大写しされておしまい。
Circumstances
Geddyが赤いJazz Bassにスイッチ。このベースは一音下げ(ex.4弦がE→D)にチューニングされているものなのでレガシーな(つまりGeddyのヴォーカルが原曲の高音に耐えられない)曲を演奏するのだろうと思ったら、これもレアもの、『Hemispheres』(1978年)から「Circumstances」でした。これはかっこいい!ギターのコード弾きの上で自由に動き回る高速ベースが一見難しそうなのですが、実はフレージングが合理的で運指に無理がなく、気分良く弾ける曲です。ただし、Geddyのようにこのベースの上でヴォーカルもとるとなると話は別で、これはもう無意識に指が動くくらいに弾きこまないとダメ。そして途中フランス語の歌詞が出てくる前後にヴォーカルの最高音があって、一音下げとは言えGeddyもここはきつそうでしたが、ヴォーカルライン自体もかなり動き回るこの曲を見事に弾き、かつ歌いこなしてみせたGeddyに拍手が集まりました。
Between the Wheels
『Grace Under Pressure』(1984年)ラストの曲。これは私のフェイバリットソングで、シンセのコード4拍の上に緊迫感溢れるギターやヴォーカルが乗り、中間部のギターソロはAlexの数あるソロの中でも最も美しいものの一つです。ブルーを基調とした歯車のアニメーションや変幻自在のライティングも素晴らしく、この曲を生で聴けただけでトロントまでやってきた甲斐があったというものです。
Dreamline
前半の最後は『Roll the Bones』(1991年)のスリリングなオープニングナンバー。イントロのギターリフに合わせてグリーンのレーザー光が踊り、AlexのイエローサンバーストのLesPaulが悲鳴を上げます。

ここで休憩、時刻は21時10分。手洗いに立つ客も多かったのですが、私はそのまま席に座って前半のパフォーマンスの余韻にぼんやり浸っていたところ、ステージ上ではAlexの足元にいる人形の一体がGeddyサイドへもらわれていきました。

21時30分、場内は明るいままに中央のスクリーンにもやもやと動くパターンが浮かび始めました。そして5分後には出入口を示す非常灯が消え、BGMのLed Zeppelin 「Babe I'm Gonna Leave You」がフェイドインしてきた地響きのようなノイズにかき消されて、いよいよ完全に暗転。(おそらく)ボードゲーム「Snakes and Ladders」の黒地の升目に矢が突き刺さるたびに升目が開いて登場する、梯子を登る男、踊る男、回る首、白い作業着の男、そして……。

Far Cry
ストロボライトの激しい明滅とともに、新譜のオープニングナンバーで後半開始。AlexとNeilは前半と同じ格好ですが、Geddyは王冠ドクロの柄のTシャツを長袖の上に着込んでいます。ベビーカーが世界中を巡る映像をバックに演奏が続き、一瞬のブレイクからクレッシェンドするところで花火が客席に向かって斜め上方にどかんと吹き上がりました。ここから五曲連続、新譜『Snakes and Arrows』からの曲となります。
Workin' Them Angels
Alexの横にスタンドに固定されたマンドラが出てきて、ゆったりとした3拍子と4拍子をスムーズに行き来するこの曲の中間部で中音域での華麗な響きを奏でます。
Armor and Sword
おおらかで音圧の強いドラムパターンから入るこの曲、ふと気付くとスクリーンにはあり得ない構図の映像。ベースを弾くGeddyの右手が上方から映し出されており、ツーフィンガーで弾く彼の親指がE弦とD弦とを忙しく往復する様子が見てとれます。これは斬新!
Spindrift
コミュニケーションの不安を歌う、目眩のするような怪し気な雰囲気のこの曲では、ライティングも赤い光に緑のレーザー。終わりの方のブレイク部分で、Geddyがくるくる回りながら飛び跳ねました。
The Way the Wind Blows
「もう一曲、『S&A』から」とMCが入り、タムとスネアのパターンが重なって彼らには珍しいブルージーな泣きのギター。この曲も3拍子ですが、アリーナ最前列の聴衆の一団が指揮者のように腕をウェイブさせていました。
Subdivisions
正直さすがに新譜から連続五曲は(歌詞の重さもあって)カナダのファンにもきつかったらしく、我々の席の周囲でも多くの客が座って聴いていたのですが、『Signals』からのこの曲で息を吹き返し(?)総立ちに。Geddyの流麗なシンセソロに、客席からも凄いリアクション。
Natural Science
『Permanent Waves』収録の大曲。これは難しい曲です。最初はアコースティックなコードストローク(ただしステージ上のAlexはエレクトリックギター)に乗って抒情的なヴォーカルが深遠な内容の歌詞を歌いますが、セカンドパートに入ると三つの楽器が全速力で走り出し、特にベースは薬指と小指の拷問のようなフィンガリングを強いられます。と言ってももちろん、三人の鉄壁の演奏は揺るぎがなく、そしてサードパートに入る直前に出た!Geddyの有名なケンケン跳び。最後はAlexとGeddyがステージ前面に並んで動きを合わせながらギターとベースのネックを上下させ、さらに最終フレーズの高速タム回しが真上からのショットでスクリーンに映し出されると、聴衆の興奮は最高潮に達しました。
Witch Hunt
『Moving Pictures』からの、キーボード主体の曲。名前通りの怪し気な曲調を強調するように、パイロの炎が上がってこちらまで熱気が伝わってきました。
Malignant Narcissism
サンバーストのベースに持ち替えられたので「?」と思っていたら、Geddyが凄いベースフレーズをがんがん弾き出したのが、「The Main Monkey Business」と並ぶ新譜からのインスト曲。どう表現したらいいのか難しいのですが、John Paul Jonesの『Zooma』で聴ける多弦ベースのような、トレブリーでボトムもしっかりした激しい音です。この曲のレコーディング時の経緯からすると使用されたのはJaco Pastoriusモデルなのですが、それでもGeddyが弾くと、Jacoもへったくれもない刺激的な音になってしまいます。
Drum Solo
「Mal Nar」から、そのままドラムソロへ突入。タムとスネアの叩きまくりから、グリップを変えてスネアロール、新しいカウベルパターンを交えて見た目に楽しいクロススティッキング。ここで初めてドラムセットが半回転して後方のエレクトロニックキットに移り、エレクトロニックマリンバで牧歌的な「Momo's Dance Party」がひとしきり演奏された後、マリンバとエレドラを組み合わせたフレーズに移りました。『Rush In Rio』や『R30』のDVDでは、ここで『Prsto』(1989年)の「Scars」で聴けるフレーズがモチーフとなっていましたが、今回のソロは内容が一新され、摩訶不思議なスペイシーな曲に仕上げられていました。そしてセットが前方に戻れば、おなじみの一人ビッグバンド。ちなみにこの日のショウでドラム台が回転したのは、このソロタイムだけでした。
Hope
津波のような歓声の中、一人ステージに登場したAlexが12弦ギターで奏でる、アコースティックな響きを大切にした小品。
Distant Early Warning
『Grace Under Pressure』を代表する曲。歌詞の「Red Alert」に合わせて、彼らの頭上に浮かぶ衛星のような照明セットが赤い光を四方に放ちます。そしてスクリーンには、懐かしい「ミサイルに乗った少年」の映像が。
The Spirit of Radio
エンディングに向けて繰り出される究極兵器の第一弾は、『Permanent Waves』からのこの曲。『Caress of Steel』(1975年)、『2112』(1976年)、『A Farewell to Kings』(1977年)、『Hemispheres』と続いた大作主義に別れを告げた記念碑的な曲でもあります。当然、イントロのギターの高速リフが始まると「うおー!」といった怒号のような歓声がわき起り、歌に入れば大合唱(もちろん自分も)。しなやかなスティックさばきを見せるNeilの横を見ると、またしてもコック帽の男がチキンロースターを開けています。そればかりか、客席最前方にコック帽の集団が出現!いったいあれは何なんだ?
Tom Sawyer
アメリカのR指定アニメ「South Park」の四少年がバンドを組んでスクリーンに登場。キーボードのEricが好き勝手に「Tom Sawyer」を弾き歌っていますが、無茶苦茶な歌詞をKyleに咎められ、「それはトム・ソーヤじゃなくてハックルベリー・フィンだろ!」と突っ込まれます。気を取り直してEricがカウントし、本物のRushによる演奏開始。『Moving Pictures』を、そしてRushを代表するこの曲でいったんショウは終了し、バンドはバックステージへ引っ込みました。

日本ならここでアンコールを求める手拍子が起こるところですが、こちらカナダの聴衆はひたすらわーわー叫び声を上げているだけで、しかしその声の大きさが半端ではなく強烈な迫力です。

One Little Victory
ステージに戻ってきたAlexとGeddyが客席にプレゼントを投げ入れ、Neilがどかどかとドラムを叩き出して始まったアンコール一曲目は、『Vapor Trails』のオープニングナンバー。スクリーンには例のドラゴンが登場し、客席に向かって口から火を噴くとステージ上に豪勢に炎が上がるのもお約束です。
A Passage to Bangkok
これまた意外な選曲。『2112』のLPで言えばB面一曲目に置かれていた曲で、ここでGeddyが肩に下げてきたのがRickenbackerベースです。今でこそFender Jazz BassがGeddyのトレードマークになっていますが、かつてはGeddyと言えばRickenbacker、Rickenbackerと言えばGeddy(とChris Squire、Paul McCartney)というぐらい密接不可分の関係にありました(その後、Steinberger→Wal→Fender)。レガシーなこの曲に似合うRickをチョイスしたGeddyのファンサービスにファンは大喜び。もちろんAlexもホワイトフィニッシュのES-335を弾いています。
YYZ
前の曲が終わった後そのままAlexとNeilがお遊びのようなフレーズを弾いている間にベースを替えたGeddyが戻ってきたところで、Neilがあのトライアングルフレーズを叩きだして、ショウの最後は、やはり『Moving Pictures』からのインスト曲。トロントにとってはまさにご当地ソング(「YYZ」はトロント・ピアソン国際空港の認識コードであり、この曲のイントロのパターンはそのモールス符号)です。もちろん客席は総立ち、大揺れ。GeddyとAlexが左右入れ替わって客席を煽りながら、凄い演奏を繰り広げていきました。
tap

終演後、Geddyが「See you sometime!」とアナウンスをしてステージを下りると、スクリーンにあの変装Geddyのエンディング映像が流れます。彼がドアの向こうに消え、ドア越しにバグパイプが聴こえてきて、これでようやくショウの全てが終わりました。

休憩をはさんでぴったり3時間のショウは、終わってみればあっと言う間でした。他の懐メロバンドとは一線を画する現役の創作家であることを強調するかのように新譜からの選曲が目立ったために、まだまだ他にも聴きたい曲はたくさんありましたが、それでもこうしてセットリストを眺め直してみればこれはこれで一分の隙もない構成だと感じられます。つまり、Rushの魅力的な楽曲群には、一晩のショウでは演奏しきれないほどのストックがあるということです。そして、そのときどきにおいて最高の技術を要すると評されたそれらの曲を今でも余裕で弾きこなしてしまう彼らのミュージシャンとしての力量に、あらためて脱帽させられました。

トロントの聴衆は意外にもそれほど熱くなく、アリーナはともかく我々の周りでは座っている観客も多かった(後ろの席から「見えないから座れ」と言われる場面もありました)し、特に新譜の曲の途中ではその場を離れてしまう者もいたりしましたが、ここぞというときのバンドへの声援はやはりド迫力。Geddyも「Subdivisions」と「Natural Science」の間でハンディビデオを持ち出して客席を撮影してから、アントニオ猪木のように「1-2-3, *** !!」みたいなこともやっていました。そうしたステージと客席との一体感は、Geddyが言うところの「我が町」ならではのものだったかもしれません。

終演後は、三々五々ホテルに帰還しました。よかったー!と手放しで喜ぶ者もあれば、写真を撮ることに気をとられて演奏に集中できなかったことを悔やむ者もあり、会場で他の客に景気良くビールをかけられた者もいたりと人それぞれでしたが、どちらにしても3時間では短い、というのは共通の感想だったようです。