塾長の渡航記録

塾長の渡航記録

私=juqchoの海外旅行の記録集。遺跡の旅と山の旅、それに諸々の物見遊山。

帰国

2009/01/02-03

午前4時前に現地エージェンシーのお姉さんが迎えにきてくれて、夜明け前の暗い道を空港に向かいました。チェックインのときに、できれば最後にユカタン半島の平坦な大地の様子をもう一度この目に収めたいと窓側の席を求めたのですが、残念ながら希望は通らず通路側の席になってしまいました。それでも空港のロビーから見た朝焼けは美しく、メキシコでの最後の眺めとしては申し分のないものになりました。

参考情報

歴史

メキシコ古代史を都市文明の盛衰として地域別に図示すると、下図のようになります。これらの多様な都市文明の間には政治的・文化的な交流が行われており、それは例えば碑文の記述や建造物に残された様式などで知ることができます。古代メキシコ人の行動半径は、想像以上に広範囲にわたっていたようです。

これまで見てきたように、メキシコにはマヤ以前からの古い都市文明が随所に発展し、遺跡としてその痕跡を今に伝えています。この2年間の旅でマヤ(上図の「キリグア」から右側)の主立った遺跡はひと通り見て回り、さらにモンテ・アルバンやテオティワカンにも触れることができたのですが、オルメカなどメキシコ湾岸の遺跡はまだ見ていませんし、ユカタン半島の密林の中にはまだまだ歴史的に重要な都市の跡が隠されていて、今後順次アプローチが改善されていくはずです。それらを訪ねにいつの日かもう一度、メキシコを訪問したいと考えています。

クリスマス

ちょうどクリスマスが終わったばかりの頃にメキシコに入ったため、随所でイエス生誕のジオラマ(プレゼピオ)を見ることができました。ホテルのロビー、教会の広場、民家の前、交差点。生まれたばかりのイエスを中心に、マリアとヨセフ、東方の三博士、そして動物たち。

これらはきっと、日本の雛人形や五月人形のように1年の大半を押し入れ(?)の中で過ごし、クリスマスシーズンを迎えてここぞとばかりに登場したのでしょう。

お土産

旅のお土産は何にするかちょっと迷ったのですが、何人かの親しい知人には右のマヤの解説本(英語)、そしてその他大勢の皆さんには下のチョコレートにしました。なにしろ、メキシコはカカオの原産国で、マヤの昔から王侯貴族が食していたものなのですから。

解説本は表紙こそなんだかダサイあやしげなものですが、中には写真がたくさん掲載されていてそれなりに喜ばれました。物議を醸したのはチョコレートの方で、上の写真のバニラはそれでもまだましでしたが、チリを入れたチョコレートのお裾分けを受けた(押し付けられた)職場の女性陣は「罰ゲーム?」「泥?」などと散々な評価を下していました。