塾長の渡航記録

塾長の渡航記録

私=juqchoの海外旅行の記録集。遺跡の旅と山の旅、それに諸々の物見遊山。

出発

2013/07/19

旅の始まりは毎度のごとく、渋谷マークシティからリムジンバスに乗って成田空港へ向かいます。

このバスがいいのは、レインボーブリッジを渡るときの日本離れした景色に出会えることです。この日はお日様が雲にわずかに隠されて、ちょっと幻想的な雰囲気になりました。もっとも、現地ではあまり曇ってほしくないのですが。

一昨年はKLMでアムステルダム経由、昨年はルフトハンザでフランクフルト経由でしたが、今回搭乗するのはスイスエアの直行便。スイスエアもスターアライアンスメンバーなので、マイルが貯まるのがうれしいところです。

夏休みとあって空港は大賑わい。離陸待ちの飛行機が行列を作っている様は壮観でした。

機内ではいつもは映画を観るのですが、今年はたまたまこれと言う映画がなく、いかにもスイスなお酒をいただいた後はiPhoneで音楽を聴いておとなしく過ごしました。ところで、右のビール缶に描かれている地層が露出した断層状の山の姿は、グリンデルワルト周辺でも見られる特徴的な地形で、この旅の最後にグローセ・シャイデックからシーニゲ・プラッテまで縦走したときにそのダイナミックな姿をいやと言うほど見ることになりました。

11時間45分のフライトを経て、懐かしのスイスの大地が眼下に広がりました。チューリッヒ空港周辺はこうしたなだらかな起伏の中に田園が広がっていて、とても長閑な感じです。もちろんチューリッヒ自体は大都市ですが、それはこの空港から列車で1駅離れたところです。

ベルンで乗り換え、さらに雨模様のインターラーケン・オストでBOB登山鉄道に乗り換えて、グリンデルワルトへ向かいます。やれやれ、これで一安心。何しろ昨年は、このインターラーケンで大変な目に遭って、ほとんど泣きそうになりながらタクシーでホテルに向かったのですから。

今年の宿は駅前のこちら。本当は昨年と同じユングフラウ・ロッジに泊まるつもりだったのですが、日本の旅行代理店に宿の手配を依頼した際に何の気なしに「★五つ」としたらこの宿になり、そのことに気付いたのが出発の直前だったので変更もできず、分不相応な豪華ホテルに連泊することになったのでした。

さすが直行便経由、グリンデルワルトに着いたのはまだ明るい19時40分で、案内された部屋の窓からはこの通りアイガー北壁が正面に見えていました。東京を発つときに懸念したように少しばかり雲をかぶっているようですが、明日以降の天気の良し悪しは神様に祈るしかありません。