カイロ

1989/07/23-27

最後の目的地=エジプトの首都カイロ。暑い国だけに午後は休息の時間となっていることから1日1件ずつのアポイントになってしまいましたが、日本からの援助は(米ソ英仏からのそれとは異なり)政治的意図が薄いと受けとめられているため、いずれの訪問先でもスムーズな会談となりました。

▲エジプト使用者連盟のG会長と共に。
▲エジプト労働力・職業訓連省のT第一次官ほかと会談。
▲エジプト労働組合連盟での会談。左端は通訳のカリマ。

大使館付きの無口ながら気のいい運転手がカイロ市内を中心にあちこちを案内してくれました。また、5000年の歴史は石の文化の上にはじめて生きながらえられたのだということをピラミッドの中に入って実感しました。自分でラッシュの車を交通整理しながら道を横断する通勤者や、夜遅くまでふらふら遊び回る家族連れなど、カイロ市民のバイタリティーにも圧倒されました。

▲ギザのピラミッドとスフィンクスの前で。5000年の歴史が自分を見下ろしている。
▲三大ピラミッドをバックに。いつか純粋に観光で再び訪れたい。
▲ムハンマド・アリー・モスクの前でA理事と。理事は「This will be my last visit.」とおっしゃっていたが、そんなこと言わずに長生きして再訪して下さい。
▲肥沃なる氾濫が高度な文明を育んだナイル川。もっと凄い川幅なのかと思っていたが、意外にコンパクト。
▲悠久のナイル川のかなたに沈む夕日。夜になると川沿いの道に市民が繰り出し、日付が変わる頃までわいわいがやがやとうろつく。日中は暑くて活動できないからだろうと推測はできるが、いったい何が楽しくて深夜に散歩するのか……。