塾長の渡航記録

塾長の渡航記録

私=juqchoの海外旅行の記録集。遺跡の旅と山の旅、それに諸々の物見遊山。

ルートバーン・トラック

2019/12/28-2020/01/03

旅程寸描

▲ルートバーン滝ロッジ越しに見るルートバーン・フラット。(2019/12/31撮影)

ニュージーランド(以下「NZ」)でのトランピング(NZでは「トレッキング」を「トランピング」と呼びます)の素晴らしさについてはずいぶん前から人に聞かされていて、いつかは自分も歩いてみたいと思っていたのですが、幸い2019年の年末から2020年の年始にかけての時期がいろいろな面で条件が合うことから、長年の夢をここで果たすことにしました。

ひと口にトランピングルートと言っても自然豊かなNZには長短各種さまざまなルートがあり、その中で特に優れたルートとされる次の10のルートがNZ環境保全省Department of Conservationにより「Great Walks」として指定されています。

  • Lake Waikaremoana Track
  • Whanganui Journey
  • Tongariro Northern Circuit
  • Abel Tasman Coast Track
  • Heaphy Track
  • Routeburn Track
  • Milford Track
  • Kepler Track
  • Rakiura Track
  • Paparoa Track(2019年12月オープン)

特に南島のミルフォード・トラックMilford Trackは「世界一の散歩道」としてトランパーの人気が高いのですが、通常3泊4日を要しちょっと長いので、2泊3日の手頃な日数の中に見どころが凝縮されたルートバーン・トラックRouteburn Trackをセレクトすることにしました。NZ政府観光局のサイトによれば、その特徴は次の通りです。

ルートバーン・トラックは比較的短いトレッキングコースですが、風景の雄大さでは随一です。マウント・アスパイアリング国立公園とフィヨルドランド国立公園を結ぶ道を歩く間、空高くそびえる山々と壮大な渓谷、いくつもの滝と宝石のような湖が楽しめます。トラックの最高地点(標高1255m)からの眺めは絶景です。

ルートバーン・トラックのある辺りはニュージーランドでも特に風光明媚で、氷河の残したフィヨルド、岩がちな海岸線、そびえ立つ崖、湖、滝が集まっています。森林は固有種の野鳥の宝庫です。トムティット、ロビン、ファンテイル、ウッドピジョン、ベルバードのほか、世界で唯一の山岳性オウム、ケアが生息しています。

ルートバーン・トラックは北東側と南西側のどちらから歩いてもよく、上のビデオ((c) NZ Mountain Safety Council)では北のルートバーン・シェルターRouteburn Shelterから歩き始めていますが、下の行程図((c) Ultimate Hikes)では反対側から歩いています。

ルートバーン・トラックに限らず、これらのルートを歩き・泊まるためには事前の予約が必要です。自分で現地の代理店に手配を依頼し、宿泊も公共ハットやキャンプサイトを活用するなどすればそれなりに安上がりにはなるのですが、どうやらこのルートは「贅沢を楽しむことに意義がある」と見極め、お金に糸目をつけない大名旅行とすることにして、ニュージーランド専門旅行会社の「スパイグラス」に一切の手配を依頼しました。

結果としてはこの選択は正解で、ガイドたちの完璧なホスピタリティと素晴らしい施設を備えたプライベートロッジのおかげで、今まで経験したことがないほどに寛いだ雰囲気の中でNZの大自然を満喫することができました。

行程表

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日程 行程
2019/12/28-29 成田からオークランド経由、クイーンズタウンへ。
2019/12/30 クイーンズタウンからバスでディバイドへ。キー・サミットに立ち寄り、アーランド滝を眺めて、マッケンジー湖ロッジまで歩く。
2019/12/31 マッケンジー湖ロッジからオーシャン・ピーク・コーナーを経てハリス・サドルに達し、コニカル・ヒルを往復してからルートバーン滝ロッジへ下る。
2020/01/01 ルートバーン滝ロッジからルートバーン・ロード・エンドまで歩く。バスでクイーンズタウンへ戻る。
2020/01/02 クイーンズタウンから国内線でオークランドへ。
2020/01/03 オークランドから成田へ。

参考情報

→〔装備

→〔ロッジ

→〔お酒

→〔水害