塾長の渡航記録

塾長の渡航記録

私=juqchoの海外旅行の記録集。遺跡の旅と山の旅、それに諸々の物見遊山。

パンデ・アイスパーク

2019/02/11

2日目。今日は原州원주にあるパンデ반대の人工氷瀑を登ります。

朝食は食堂に備え付けの食パンとジャム、卵。コーヒーなども無料ですが、アルコール類だけは別料金になっているようです。

春川から南へ1時間余りで到着したパンデ・アイスパーク。これは大きい!特に中央に高く聳える氷瀑は高さが100mあり、2ピッチで登られるようです。

受付で記帳してから凍った川に降りましたが、この日は平日とあってがら空き。我々が一番乗りで、その後も3パーティーほどしかやってきませんでした。

ちなみに休日ともなると、こんな感じになる模様。この映像を見ると、左端の20m程度の低い氷瀑はトップロープで練習することができるものの、中央の60mと100mの氷瀑はリード専用となっているようです。

準備を調えて、まずは左端の低い氷瀑でウォーミングアップです。

朝一番の登りは腕にこたえます。それにこの立体的な氷はバランスをとるのが難しく、予想外の奮闘を強いられました。とりあえず、この滝をヨーコさんと共に2本ずつ登ったところで小休止です。

この日もYunさんによる即席講座があり、今度はアイゼンのフロントポイントも蹴り込むのではなく上から押し付けて止めるのだ、という説明を受けました。このやり方だとモノポイントではなくデュアルの方が適しているように思いますし、実際JeonさんもYunさんもデュアルでした。なお、Jeonさんと違いYunさんは日本語を話さないので説明はもっぱら実演と身振り手振りになりますが、クライマー同士の会話はそれで十分成り立ちます。

ランチは氷上に張ったテントの中で。この日はJeonさんたちのクラブから追加メンバーが1人参加しており、その奥様が用意して下さったという食材を使って水餃子やトッポギがふんだんに入ったスープが振る舞われました。これは美味い!そしてやはり干した柿がおいしい!

豪勢なランチが終わって、いよいよロングルートに挑みます。この日は客が少ないためにこちらの60m氷瀑もトップロープが認められており、直前にあったらしいコンペのバウンダリーを辿ってみることになりました。見た目の威圧感は相当なものですが、実際に取り付いてみるとところどころにレストポイントがあって、意外にすいすい高度を上げることができます。ところが、ルールを十分に理解していなかったために最後の赤いバウンダリーのセクションで足をバウンダリーの外に開いてしまい、しかも最後のどっかぶりのハング下で力が尽きてハングドック。残念ながら完登はなりませんでした。

この高度感!60m滝でこれなのですから、100m滝は凄まじいことになるでしょう。その100m滝を登ろうとすれば別途申込みが必要になるそうですが、JeonさんかYunさんにリードしていただくにしても2ピッチとなるとかなりの時間を要することが予想されるので、そちらは別の機会にとっておくことにしました。

ヨーコさんは60m滝の左端にある凹角状を、別パーティーが設置していたトップロープを借りて登りました。こちらのラインはフレンドリーな様相で、ここならリードもできるかもと思いましたが、まだ最終日があるので、ここはおとなしく設置されているトップロープをお借りすることにしました。

このラインをさくさくと登ったところで、この日のクライミングも楽しく終了です。

この日は数えてみるとたったの4本しか登っていませんが、終わってみると全身に疲労が感じられます。宿に帰ったらしっかり休息をとらねば。

春川の名物はタッカルビですが、この日の夜は宿が主催のタッカルビ・パーティーがありました。敷地内の一棟がパーティースペースとなり、この日宿泊している2組(我々4人と家族連れらしい4人)が集ってタッカルビやサムギョプサル、そしてご飯と味噌スープに舌鼓を打ちました。タッカルビの味についてJeonさんはいまいちという感想を持ったそうですが、私にとっては十分おいしく、今回の韓国ツアーの良い思い出の一つとなりました。

Jeonさん撮影の写真

▲60m滝のコンペルートを登る私。右下の別パーティーと見比べると、その大きさと高さがよくわかります。
▲パンデ・アイスパークを背景に記念撮影。左端がこの日だけ参加のJeonさんたちの仲間、隣がYunさん、右から2番目がヨーコさん、そして私は右端。私が着ている赤いダウンジャケットもモンベルなんですが、モンベルのカタログで……(以下略)。