塾長の渡航記録

塾長の渡航記録

私=juqchoの海外旅行の記録集。遺跡の旅と山の旅、それに諸々の物見遊山。

ペリチェ〜ナムチェ・バザール

2018/04/27

パルスオキシメーターのない朝は久しぶり。今日も長い歩きでナムチェ・バザールを目指します。

パン、目玉焼き、じゃがいも、そしてコーヒー。全てが美味。宿泊客にもヨーロッパ人が多く、このホテルの洗練されたもてなしが広く各国から客を集めていることがわかります。

宿を出て振り返ると、上流方向の彼方にロブチェ・イーストが見えました。この谷底から見るロブチェ・イーストはなかなか立派です。

一方、行く手には懐かしいカンテガとタムセルクが仲良く並んでいます。

少し下流に進んだところからもう一度ロブチェ・イーストを振り返りましたが、あのてっぺん近くまで登ったということが今となってはなかなか信じられません。また、左奥に遠く見える白い山はチョ・オユー(8201m)であることをパサン・タマンが教えてくれました。

そして川を渡った先のペリチェ峠では、思いがけず素晴らしい展望が待っていました。

何という美しい展望!これからエベレスト街道を歩こうとする人には、この景色を早朝の澄んだ空気の中で見るだけのために、ペリチェに泊まることをお勧めします。

さようなら、クーンブ・ヒマールの白銀の山々。

そしてここからは往路をそのまま下る道のりとなりました。周囲を見回しても、森林限界の下に降りてきたことがわかりほっとします。

高いところにかかる橋を渡るようになってくると、もうほとんど下界と変わりない感覚です。

タンボチェの寺院も行きと同じようにスルー。ここでパサン・タマンが電話で確認してくれたところ、昨日ルクラに着いていたトコちゃんたちヘリコプターチームは、ロッジで待機したものの天候が悪化したため今日はカトマンドゥへ飛べない見込みとのこと。やれやれ、なかなかすんなりとは帰らせてもらえないものです。

満開のシャクナゲの木を横目に谷底へ下降。

そしてクムジュン方向へ登り返し、途中から山腹を水平に渡る道へ入りました。キャンズマを経てナムチェ・バザールに至るこの道は予想外に長く、尾根を回り込むたびにそこにナムチェ・バザールの町が待ってはいないかと期待し、そしてその期待が裏切られるということを何度も繰り返しました。

それでもやっと、ナムチェ・バザールの町が展開する谷に入ってきました。

坂道につけられた迷路のような路地をくねくねと下り、水生さんの抜群のルートファインディングでまだ小雨のうちにSona Lodgeに帰り着くことができてほっとひと息。部屋に荷物を置いたら真っ先にしたことはシャワーを浴びることです。少し寒い思いをしながらも身体をさっぱりさせて、後は食堂でまったりコーヒーを飲んで寛いでいたら、外は雨が本降りとなり雷鳴も響くようになってしまいました。

今宵もまた、豪華な夕食とビール。再び文明万歳!

▲この日の行程。