塾長の渡航記録
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塾長の渡航記録

ロブチェBC滞在 (2)

2018/04/20

朝の測定で、それまで比較的高めだった私のSpO2が70を切っていたことに水生さんは驚いた様子でした。しかし自分の中ではその原因ははっきりしている上に、ピーボトルは2リットル分がほぼいっぱいで十分に多くの水分を排出できていたため、心配はそれほど大きくありません。

そして外に出てロブチェを見上げたときに、冷気のおかげですっと鼻が通る感覚があり、これなら行けるという確信を得ることができました。

とはいえ、この日はまだHCには上がりません。まずは昨日登ったところまで。

この奥に見えている岩壁の一部にロープがフィックスしてあり、今日はそこにランヤードを掛けて上がってみることになっています。

岩壁の手前にザックを置いて、ヘルメットとハーネスを装着します。ストックはデポ。

多少なりとも立っているのはこの出だしの部分だけで、丁寧に足を置く場所を選んでいけば難しくありません。

わずかに上がると安定したバンドがあり、すぐに折り返して岩壁の上に乗り上がることができました。

後は明瞭な踏み跡を辿って、コル状になった場所を目指します。

肩のようになった場所(標高5,200m)に出たところ、そこに複数のテントが設置されていることに驚きました。

さらに肩の向こう側を見下ろしてみると、そこにはテント村が見えています。実は、ロブチェ・イースト登攀の本来のBCはこちらの谷の下で、見えているテント村はそこからのルート上のHCなのですが、ここをHCとしたのではアタック時の高距が大きくなり過ぎるという判断で、AG隊はさらに高いところにHCを設営することとしているようです。

見上げると山頂方面は黒っぽい雲に覆われて見通せませんが、ちょうどそのとき、上部での工作を終えたパサン・タマンとチェパがにこやかな表情で駆け下ってきました。すぐに我々と合流した彼らはバラサーブに上部の状況を伝えている様子ですが、見えている範囲内では氷化している場所はないように思えました。

仲良く雪面に人型をつけるかみちゃんと泡爺。きれいな雪を見るとこうしたくなる人種がいることは知っていますが、やれやれ困ったものです。┐(´д`)┌

1時間余り肩に滞在してから、往路を戻ります。

ランヤード2本を用いてヴィア・フェラータの要領で下り、2mほどの垂直部もフィックスロープをつかんで慎重に降りれば問題なし。

この日のプログラムは以上で終了ですが、この間、体調不良を意識することがなく、安心しました。

夜は豪勢なすき焼き(肉は豚)。最後は日本風におじやにして食べられるだけ食べ、翌日の粗食に備えました。私は食欲がまだ衰えたままなのですが、ここにきてもエベレスト隊のかっつんとヒロくんが無限の食欲を発揮していることには感嘆しました。

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